リンパ系疾患
①結核性リンパ節炎
リンパ節炎は頸部に好発。圧痛を伴わない。→菊池病は圧痛あり。悪性リンパ腫は圧痛なし。
CTで同定可能。生検にて確定診断。生検による病理画像では、リンパ球浸潤、ラングハンス巨細胞、類上皮細胞肉芽腫、乾酪壊死が見られるのが特徴的。
②菊池病(亜急性壊死性リンパ節炎)
原因不明のリンパ節炎で若年女性に多い。→HIVや伝染性単核球症との鑑別重要。
発熱、関節痛、発疹、頸部リンパ節腫脹・圧痛などの症候みるも、全身状態良好。
異型リンパ球の出現により、代償的に好中球が減少する。好中球がWBCのマジョリティーなので結果WBCの値低下。
病理像で、傍皮質を中心とした境界明瞭な壊死とマクロファージ浸潤あり。
経過観察にて数ヶ月で軽快し、炎症症状にはNSAIDSが有効。
③悪性リンパ腫
リンパ節を主座とした悪性のリンパ増殖疾患の総称
リンパ節腫脹は無痛性、表面平滑、弾性硬。可能性良好、発熱、熱感なし。
ホジキンリンパ腫(HL)と非ホジキンリンパ腫(NHL)に分けられる。
・ホジキンリンパ腫
B細胞由来の悪性リンパ腫(なのに液性免疫ではなく細胞性免疫が低下する、、)。ホジキン細胞、リードスタンバーグ細胞が出現する。
若年者と高齢者に発症のピークがある(二峰性)。隣接リンパ節へ連続性に進展。(→非ホジキンリンパ腫はスキップして浸潤する)。波状熱。血球減少などによる貧血や皮膚掻痒。
化学療法(ABVD療法→アドリアマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)、放射線併用することも。
・非ホジキンリンパ腫
B細胞腫瘍とT細胞腫瘍がある。リンパ節をスキップ浸潤。
CHOP療法(この名称は全然覚えにくい)。B細胞リンパ腫ではリツキシマブが有効。
シクロフォスファミド(C)、ドキソルビシン(H?笑)、ビンクリスチン(O??笑)、プレドニゾロン(P!)。